セフレにまつわる注意事項というか、ローカルルールというか、ああしてはいけない、こうしてはいけないといったいろいろな意見が聞かれますが、しかし実際のところ、基本的には口に出して熱くディベートを繰り広げるといった種類のテーマとは少々異なるということで、セフレにまつわる意見については、あくまでも「意見は意見」というスタンスでとらえる人が多いと思います。
ただ、多くの人が異口同音に口にするのが、「セフレと恋人を混同するな」といった趣旨のことばです。
これがいったい何を意味しているのか、ということについて、今回はちょっとお話してみたいと思います。
セフレというのは、双方にとって「都合のよい相手」であることが前提です。
セフレでいることが自分にとってメリットが生まれないということであれば、そういう関係はすぐにでも解消したいと考えるのは、前提が前提だけに当然のことですし、もし相手がそのような方向で考え始めたとしても、これはだれも責められないことになります。
ということで、せっかく自分にとって都合のよい相手が手に入ったわけですから、セフレができたら、できるだけ長い関係を継続させたいと考えるのはだれでも同じだと思います。
しかしながら、実際そういう関係がそこまで長く続くものではない、という事実があることも忘れてはいけません。
では、なぜセフレの関係は比較的長続きしないのでしょうか?これはつまり、「セフレを恋人と混同してしまうから」ということにほかなりません。
たまに会ってちょっと食事でもして、そしてセックスをする・・・ということで、実際の行動だけに限定していえば、セフレも恋人もおそらく大差ないでしょう。
しかし、セフレと恋人の大きな違いは、そうした「行動」に現れない部分に存するということに、意外と多くの人が気づいていないのです。
つまり、精神的な部分で、セフレと恋人は大きく異なります。
たとえば、セフレであれば、もうひとり別のセフレがいたとしてもまったく問題ないはずですが、しかし恋人だったとしたら、相手が自分とは別に恋人がいた・・・なんていうことになったとしたら、これは大変なことになるでしょう。
恋人でなくても、自分とは別にセフレがいた、などという事態だって一大事です。
そんな具合に、相手の行動や考え方の方向性に自分の精神を乱されるようなことになってしまうとすると、これはその相手をセフレとして見ているのではなく、もはや恋人として見てしまっているといえるでしょう。そうなってしまうと、ふたりの関係は少々ピンチであるといえるのではないでしょうか。